遥か星たちを見つめて

宝塚歌劇のこと、備忘録

ザ・ビッグ・アップル

1981年のショー。何でいきなりこんな昔のを!?と思いきや、大劇場で公演がスタートした酒井先生特集なんですね。榛名由梨さん時代の月組大地真央さんに代替わりする直前といったあたりです。

映像が古い!マイクが古い!装置が古い!もちろん昭和まっただ中!!

ですが、見ていくと古ーく感じられる中にも、今と変わらず十分楽しめる要素がたっぷり。結局最後まで見てしまいました。

タイトルの通り、ニューヨークをテーマにしたショーです。

そういえば都市テーマのショーって最近ないような?

記憶にある最近でカルネヴァーレあたり?

今と大きく違うのは、生徒さんのスタイルでしょうか。トップスターの榛名さんがまず昭和体型ですが、大地さんが一人平成スタイルで異様に目立っていました。トップ娘役が制度として確立する前だったので、大地さんが2番手兼トップ娘役みたいな感じでした。この時代は今よりも男役さんの女装が頻繁だったのかもしれません。なんと榛名さんまでガチの女装(ダルマ・・・)があり、色々な意味でいけないものを見てしまった感覚に襲われましたが、それでも目が離せず「すごい・・・(色々な意味で)」とガン見してしまいました。

旧大劇場なので、舞台機構も古い感じでした。今の大劇場は汎用のものとしては、かなりのものですね。ここ数年は大階段やホリゾントの電飾がLEDに更新され、かなり派手になりました。そういった進歩の恩恵を実感するとともに、電球式かつあまり細かい制御のできない旧大劇場の愛おしさも感じました。

印象に残ったシーンとしては、後半のゴスペル場面でしょうか。

全体に微調整しつつ再演しても面白いのではというショーでした。