遥か星たちを見つめて

宝塚歌劇のこと、備忘録

コマさん退団発表から考える元路線専科のこれから

先週のことですが、木曜日が雪組大劇場の集合日でした。

----------

専科 退団者のお知らせ

2017/09/28

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。   

専科

沙央 くらま

2018年2月11日(雪組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団

----------

Oh・・・コマさん・・・!!!

専科さんの退団のお知らせと見たとき、一瞬チャルさんあたりかと思ったのですが(少し前にサロンコンサートのお知らせがあったので)、ちょっと意外なところでした。まだ月組公演中で、集合日ですがお稽古場にはいない中での発表です。

近年、元路線(新公主演あり)の上級生の専科行きが次々と決まり、みつるくん、マギーさん、コマさん、そしてカチャさんが専科へ。少し前のみっちゃんも含めると、華やかな専科メンバーとなりました。

でも、ちょっと前までは専科さんといえば、原則定年まで務め上げる、老け役専門の重鎮という感じですが、彼ら(あえて彼らと!)はスター枠で、ちょっと違いますよね。歴史をさかのぼれば、こうしてスター枠だった生徒さんが学年が上がり、専科へ移行することはあったようです。しばらくはスターとして活躍しながら、徐々に老け役に移行していくとか。

宝塚も100年以上続いている中で、スターのあり方、人事の進め方というのも時代とともに変化していってるわけです。そうした変化が兆しから結果として見えてきた感はあります。

これから元路線のスター専科さんたちは、皆が定年までを宝塚で過ごすという訳でなく、幾人かがどこかで区切りを付けていくことになるのでしょう。

そういった意味で興味深いのが、開幕したばかりの星組大劇場での、カチャさんの扱い。プログラムでは変わらず2.5番手あたりの位置のようですが、パレードの階段降りでは3番手のカイちゃん(こちらも今後の出世という意味では不透明ですが)よりも前に降りたとのこと。なかなか厳しい現実を突き付けられた感があります。

番手に入るか微妙で別格逸れしてから専科に移った他の人たちと違って、ダブル2.5番手あたりまで上がっていたカチャさんは、正直、現行体制の中ではどこの組でも使いづらいのも問題かもしれません。将来に対してどう折り合いをつけていくのか。気になります。